私たちは、進化が加速し、今後ますます普及していくことが予想される日本のコネクテッドカーおよび、関連するモビリティビジネスを利用されるお客様の安全・安心を守るために、主に以下5つに重点をおいて積極的に活動してまいります。
Japan Automotive ISACは、「技術委員会」「SOC(セキュリティオペレーションセンター)」「サポートセンター」と 大きく3つの組織に分かれており、それぞれの役割に沿った活動を推進しています。
技術委員会
日本のコネクテッドカーが直面している技術的な課題に対して、会員が協働して取り組んでいます。現時点では「情報共有WG」「スキルアップWG」「課題抽出・解決推進WG」という3つのワーキンググループ(WG)およびそれらのサブWGを編成し、最新のテーマについて、定期的に会合を開催して成果物を作成する他、コネクテッドカーへの攻撃を想定した独自のサイバー演習を開催しています。WG/SWGには、OEMやサプライヤーに加えて、パートナー会員や賛助会員が参画することにより、専門的なノウハウや自動車業界外の知見を得ることで、より高度な取り組みを実現しています。参加メンバーは自社では得られないノウハウを得られるだけでなく、ガイドライン等の成果物を社内で活用することが出来ます。
SOC
(セキュリティオペレーションセンター)
コネクテッドカーに関しては、プログラムの脆弱性情報の管理およびソフトウェアアップデートの管理に関する法規制がすでに施行されています。一方、こうした情報の収集・分析・管理は、費用面でも工数面でも、関係する企業にとっては大きな負担となります。さらにサイバーセキュリティインシデント発生時には、タイムリーな情報入手と、迅速な初動が要求されます。SOCでは、業界共有の情報サービス基盤を構築することにより、高いサービスレベルの確保とコスト削減を実現しています。具体的な活動としては、サイバー攻撃等の脅威情報の緊急連絡、日々発見される新たな脆弱性情報やダークWebに関する情報の収集およびデータベース化、さらに定期レポートの配信や詳細に分析した結果を解説するアナリスト説明会を開催しています。
サポートセンター
コネクテッドカーに関わる企業が拡大することが見込まれています。一方で昨今、サイバー攻撃の対象としてサプライチェーンが標的になるケースが増大しています。自動車業界としては、進化するコネクテッドカー領域に関して、既存企業のセキュリティレベルの維持・向上に加え、サイバーセキュリティと関係の浅い新規参入企業のサイバーセキュリティを確保することが必要になります。サポートセンターは業界のサイバーセキュリティレベルの底上げを図るために、業界共通の課題を洗い出して、共通施策の立案および展開を推進しています。全体施策としては啓発教材の作成・展開や会員企業のセキュリティレベルの点検、個別施策としては会員への個別ヒアリングに基づく、コンサルティングを実施しています。
主だった活動は、技術委員会に設置されているWG(ワーキンググループ)によって行われています。
会員それぞれが興味関心のある分野のグループに所属し、ワークショップや活発な議論を通して、サイバーセキュリティに関連するレポートなどを定期的に作成、発表します。
以下に、その活動事例をご紹介します。
四半期レポート